女生徒が死んだ










踏切に飛び出した










いじめによる自殺だそうだ










その遺体は
















残酷だった



























6月○日。○時○分頃。

普段は小学生から大学生まで幅広く行き交う通学路付近の踏切で一人の女学生がはねられ、

病院へ搬送されたとのことだが間もなく死亡した。

女学生はいきなり線路上に飛び出したとのことで、自殺と見られている。

事故当時は例のごとく大降りの雨で付近に人はいなかったが、

パトロール中で偶然に踏切を通りかかった警察官が現場の整備にあたった。





踏切付近に置かれてた学生バッグから、自殺したのは事故現場付近にある○○○校の生徒だという事が分かった。


遺書のようなものは見られず、自殺原因が不明だったが、

その学校の生徒たちに話を聞いてまわったところ、ある事実が判明した。


自殺した女学生は、数人の生徒にいじめを受けて悩んでいたという。

それが原因で自殺へと踏み込んだのではないかと思われる。

現在、警察はそのいじめを加えていた生徒に詳しい事情を聞き、その生徒たちへの処罰は見当中とのことだ。





××新聞より抜粋















「こちら、××だ……。今、被害者を発見した。踏切から……50メートル離れた位置だろうか、前方に緊急停止した電車が見える。」





「あぁ、そうだ。……おそらくな。ここまで轢きずられてきたんだろう……被害者の損傷が激しすぎて、どこの誰だか分からない……。」





「……至急頼む。野次馬もどんどん集まってきている……俺たち二人じゃ、ちと厳しすぎるんでな……できるだけ早く来てくれよ……」





「××さ〜ん!! 発見できましたか!?」





「ん!? 何だ……来たのか……!? お前、踏切で野次馬の相手をしとけって言っただろが……」





「大丈夫です、線路内には決して入らないように言っておきましたから……。それより、被害者は発見でき―――――――」





「うわっっ!? こ、これは!?」






「……被害者だよ……。……もう生前の面影も無いがな……」





「……惨すぎる……電車に轢かれて、こんな風になるもんなんですか……?」





「馬鹿言え……普通じゃこんな風にはならねぇ。おそらくここまで轢きずられてきたんだ。……見てみろ……服も身体もぼろぼろだ……可哀想に……何もここまでなるこたぁねぇのによ……」





「おっと、あまり辺りを探るんじゃねぇぞ……被害者の一部が出てくるはずだからな……」





「………」





「………自殺ですか………?」






「分からんねぇ……そこに止まっている電車の運転手に聞けば何か詳しく分かると思うんだが、今はまだ客と共に車内で待機してもらってる。応援が駆け付けりゃ、すぐにでも分かるさ……。とにかくだ。俺とお前だけじゃまだ何もできねえってこった……。この被害者にシートでもかけさせてやりてぇがそれもできねぇ。……このままだと、この雨がすべてを洗い流してしまうよ……」





「……そういえば、随分と降ってきましたね……××さんとパトロールに出かけた時ははまだ小降りだったのに……」





「この時期はこんなもんさ……」





「……………」





「……………」





「――――んっ!? この服の切れ端……よく見りゃ……制服だな……。被害者は学生さんか……!?」





「えっ!?」





「……間違いない。それにこの色……女子学生だ……」





「……あっ、そう言えば……、踏切のところに学生バッグが落ちてました!!」





「馬鹿野郎っ―――!!! おそらく、それは被害者の物だ!! もしかしたら、誰だか分かるものが入っているかもしれないっ!! 
今すぐ、持って来いっっ――――!!!」





「あ、は、はいっ―――――!!」





「―――――!! あぁん、また無線か……!?」





「俺だ、××だ…………。………あぁ、被害者は学生だ。制服を見ただけじゃどこの学校だかは分からんが……おそらく、この辺りの女子学生だ……」





「……状況は………肢体はバラバラ……数メートル先に被害者の足のような物も見える……頭部は裂傷……いや、違うな……。これはどうなってるんだ……!? 損傷が激しくうまく説明ができない……が……頭部はほとんど残っておらん……轢きずられた際に削られたか……もしくは……どこかに飛んでいってしまったか……」





「……………」





「分かれっ!! 普通の状況と違うんだっ―――!! さっさと来て、現場を見てみろ!! 事の深刻さが分かるはずだ。踏切からここまで……血のラインができちまっているんだぞ!?」





「……………」





「ああ……。さっきも言った通り、被害者は学生。電車に轢かれたものと視られる……。……事故か自殺かは分からない……。
……いや、現場の保存は難しそうだ……。俺たちはチャリでパトロール中だったんでな、何も持ってない……。側を川が流れているからな
……そこにいくつか流れてしまっている可能性もある……。そもそもこの雨だ……。……あぁ、だから急いでくれっ!! 相方が新米でまったく使えないんだ……」





「――――××さん、バッグ……持って来ました……女子学生の……名前が書いてありますっ……」





「おい、ちょっとまて!! 今、被害者の持ち物が見つかった……。名前が書いてあるらしい……!!」





「――――山本っ!! さっさと渡せっ!!」





「えーーっと……!! ちっ、泥で見難いな……。ああ〜………被害者の持ち物だ………踏切地点に落ちていたらしい……」





「……え〜……持ち物……学生バッグに書いてある…………。被害者の学校……学校名は………×××××……」





「……そして……被害者の名前…………被害者の……名前は……」




















「―――――――緋渡 姶良。」


























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